子育てで開発を諦め続けた自分が、Claude Code で再起動できた理由
時間がなくて個人開発を何度も諦めてきた会社員が、Claude Code でなぜ今回だけ続いたのか。隙間時間だけで開発も発信も動き出した、再起動の記録です。
諦めの履歴
正直に言うと、個人開発は何度も諦めてきました。
ブログを 5 回くらい立ち上げては止め、Unity(ゲームを作るためのソフト)でゲームを作ろうとし、Web の言語でテニスの管理アプリを作ろうとしました。どれも「始める」ところまではいきます。構想を練って、環境を用意して、作り方を勉強して。でも、実際に手を動かし始めた最初の関数——プログラムの一番小さな部品——を書くあたりで一度つまずくと、そこで終わってしまう。
理由ははっきりしています。時間がないのです。1 日にパソコンへ向かえる時間が 1 時間しかない日も多い。まとまって取れても、平日で 1 時間、休みの日で 2 時間くらい。ブログなら記事 1 本を書き切るだけで 1 日では終わりません。アプリやゲームは、一度エラーで詰まると、解決に時間をかけられないまま次の日が来て、そのまま放置になります。
おもしろいのは、諦めるときにそこまで落ち込まないことです。「また無理だったな」とは思うけれど、自分を責めるほどではありません。「一旦は育児と仕事に集中しよう」「また別のやり方を考えよう」「これも何かで活きる財産になる」——そのくらいのプラスの気持ちで店じまいします。たぶん毎回そうやってきれいに畳んできたから、今回もまた挑戦できたのだと思います。
「これだ」と思った瞬間
AI 自体は数年前から使っていました。最初はただの検索の代わりで、ChatGPT に質問を投げる程度です。
きっかけは、去年、Instagram の運用を試してみたことでした。画像生成や投稿案づくりで AI を使い倒すうちに、Gemini や Claude も初めて触りました。Instagram 自体は 3 ヶ月で終わりましたが、AI の解像度はここで一気に上がりました。
その後、「もっと AI を活用できないか」と、GAS——Google のスプレッドシートなどを自動で動かす仕組み——のコードを AI に書かせて貼り付けて使い始めました。ところがこれが、一見できそうで難しい。エラーが出た瞬間、何度「直して」と頼んでも、うまく動かないことが多かったのです。
そこで出てきたのが Claude Code でした。使ってみたら、スプレッドシートや GAS ともちゃんと連携して、一発で動くものが仕上がる。あれだけ詰まっていた「最初の関数」で、もう止まりません。
決定的だったのは、進め方そのものでした。子どもの寝かしつけのあと、会社の昼休み。Claude Code が「ここまでやりました」と報告してくるのを読んで、スマホから「続けて」「ちょっとこうして」「OK」と返すだけで、開発がどんどん前に進んでいく。これだ、と思いました。
隙間時間で、動き出した
最初に作ろうとしたのは、株の買い時を知らせてくれるツールでした。そこから先は、我ながら驚くほど積み上がりました。今あるものを並べると、こんな具合です。
- 株と FX の自動売買ツール
- ワークスペース全体を管理するツール
- このブログ
- お金のポートフォリオと FIRE(経済的自立)の管理ツール
- Notion も Obsidian もやめて自作したメモ管理ツール
- 業務管理ツール
- 写真加工ツール
もちろん、一度作って捨ててまた作り直したものも、途中で丸ごと捨てた開発もたくさんあります。でも、ここが昔と決定的に違いました。昔は「詰まって終わり」。今は「捨てても、また作り直せる」。隙間時間しかないのは変わっていないのに、前に進み続けられるのです。
(正直に言えば、速く作れるぶん「作れるのに、中身が分からない」という新しい悩みも生まれました。ただ、それはそれで一本の記事になる話なので、また別に書きます。)
発信も、また動き出した
最後に、いちばんうれしかったことを書かせてください。
このブログ自体が、Claude Code の効果の証拠になっています。ブログは何度も挑戦しては挫折してきましたが、詰まっていたのは「書くこと」ではありませんでした。ネタなら、ざっくりとならいくらでも出てきます。しんどかったのは、それを人に読んでもらえるレベルまで整える工程でした。今は、そこを AI が肩代わりしてくれます。半自動でシステムを作れるようになったのと、まったく同じ質の感動がここにありました。
思えば、AI を相手に何度も自己分析を繰り返して、そのたびに「自分には発信が向いている」という結論へ戻ってきました。だからこの「整える工程の肩代わり」は、なおさら効いたのだと思います。
——現にこの記事も、頭の中のざっくりした話を Claude Code に投げて、対話しながら半自動で形にしたものです。子育てで何度も畳んできた開発と発信が、隙間時間のまま、ようやく続いています。